うちの子の人生、どうしてくれるんですか!?



今から12年前の2007年。




「日本の教育を変えたい!」

「子どもたちがもっと生き生きと勉強する世の中を作りたい」




そんな思いで、

私はとある家庭教師派遣会社に就職しました。




その年は、会社のテレビCMがヒットし、

私は入社1年目にもかかわらず



夏のキャンペーンの時には、

1ヶ月の間に80もの家庭の

学習相談を行いました。




入社当時は東京23区が私の管轄で、

慣れない土地で、

移動時間に受験情報を必死で調べながら、

練馬区から足立区に、足立区から世田谷区に・・・

と、移動しては面談して、ということを繰り返していました。




そうこうしている間に、

私が担当する生徒は50人、100人と増えていき

毎日数件は入っている家庭訪問と、

連絡をもらった家庭への対応で

あっという間に日々が過ぎて行きました。




そんなある日、

12月の半ばだったと思います。

雨がシトシトと降る夜に、

その日の最後の面談が終わり

私が事務所に戻ろうとすると

上司から電話がかかってきました。




「中学3年生の●●さんのところ、いますぐ電話して」




それだけ言われて、

なんだろう?と思いながら電話をすると・・・





「うちの子の人生、どうしてくれるんですか!?」




という、お怒りの電話だったのです。




「夏に面談した時に、

「こういう風に勉強していけば、

希望の公立高校に合格できるよ」って言われて

親も子も希望がもてて、

ここで頑張ろうって

私のことを信頼して申し込んだのに・・・




成績は上がらず、

かといって私からのフォローもなく、




先日の面談で、私立高校の推薦を

受けることに決まってしまいました。




本当に悔しくてなりません。

うちの子の人生、

どうしてくれるんですか!?




そう、お母さんが、

泣きながらにおっしゃるのです。




「あなたには子どもがいるんですか!?




・・・いません・・・




子どもができたら、あなたにも分かりますよ。

どれだけ親が子どものことを思って、

一生懸命になっているのかっていうことを!!」




私はもう、ただただ謝ることしか

できませんでした。





申し訳なくて、

悔しくて、

電話ごしに号泣しながら、

何度も何度も謝りました。




日本の教育を変えたいなんて

たいそうなことを言っておきながら、

目の前の一人の子すら救ってあげられなかった・・・